努力をすれば、がんばれば成果が出る!
なんてことはない。「努力をすれば成果が必ず出る。」というのは幻想である。
噛み砕いて考えてほしい。
車を運転していると真夏に太陽が照る中、長袖長ズボンで看板を持って立っていたり、光る棒を持って交通整備をしてくださる作業員の方を見かけることがある。
体力がそんなにない自分では絶対にできないことなので本当にすごいことだと思う。
仕事中にサボることも難しいし何しろものすごく暑いはずだ。
彼らは仕事という中でものすごく努力をしている。それとは別で、ドラッグストアなど涼しいエアコンの下で、お客さんが来なければ携帯をいじったりして時間を過ごし仕事をしている人たちもいる。
この2つの仕事で給料はどうなっているか、、、同じだ。むしろドラッグストアの方が給料が高いことも多い。
矛盾している。努力して、頑張っていれば成果が出て、給料が上がっていいはずなのに、過酷でつらいことをしている人の方が給料が少ないことの方が圧倒的に多い。これが世界の現状である。
私は子供のころから「首から上で稼げ」と周りに言われて育った。
体でできることには限界があるが頭を使ってできることは無限大だ。
まさにホモサピエンスがネアンデルタール人に生存の面で勝ち生き抜くことが出来たことに近い。
体の強いネアンデルタール人でも、言葉を遣い集団を形成し、効率化という概念を使用したホモサピエンスには勝てなかった。
この人類の生存の歴史が、今の身体と頭のどちらを使えば稼げるかという現状につながっているようにも思える。
仕事で不満を言っている人の話は本当に考えさせられることが多く面白い。
「なぜこんな頑張っているのに、給料が上がらないのか。」
この言葉を言う人は頭が悪い。というのではなく、物事を知らなすぎるだけだ。これは私からの否定ではなく事実の露呈をしている。
知る努力をしてないからこそ、知れば行動を改めることができるかもしれない。
給料は労働量ではなく、その人の価値について支払われる。
価値とはその人が生み出せるものがどんなものかで決まる。
自分が以前薬剤師をしていて思った。
「なんでこんなに頑張っていても給料が全然上がらないんだ。」
そう、何も生み出してないからだ。今ならわかる、給料は患者さんやお客さんからいただくお金から支払われる。貰えるお金が増えない限り給料が増えることはない。
自分が仕事でいくら頑張ろうと、結果としてお金が増えるような努力ができていなければ給料が上がることはない。
そして、誰でもできる仕事は給料が安い。それは存在価値と言う概念も関係している。誰にもできない仕事だからこそ、その人の需要も給料も高い。
医師や弁護士などは資格を持っている人のことをいうので、人数に限りがある。誰でもできるわけではないからこその需要に関連し、お金も高くもらうことが出来る。
自分の価値を市場全体から見て、何ができるか、
きっとどんな人にもその人に特化している能力がある。
そこに目をつぶり続けて生きていくか。
お金だけが人生ではない。
ただ、、、
自分と向き合う時間を持てるか。それだけでも人生の質に大きな差がある。