39 あなたは人を絶対殺さない自信がありますか?について

最近、年配になった引きこもりの方の事件が増えている。

 

多くの人は引きこもりの方を、なんで働かないんだ。

親が死んだらどうするんだ。などと批判してやまないようにも感じられる。

 

    親が引きこもりの子を殺す。

    子が親を殺す。

 

どちらも苦渋の選択だったに違いない。軽い問題ではない。

いつ、どこで自分がその立場になるかなんて誰にもわからないからだ。

 

実際に私も、今はデイトレードをしてはいるが、見方によってはひきこもりのようなものだ。

 

どんなに親がすごい人でも、子供がどう育っていくかはわからない。

 

子供がどんなエリートだったとしても、どこで挫折して働くことができなくなるかもわからない。

 

ただ、私が思うことは、どんな人でも人殺しになりうるということだ。

 

川崎の19人殺傷の事件を見ていて思う事がある。

多くの人が、「どうやって子どもを守ればいいんだ」などといっているが、現実的にこれ以上に守る手段はもう無いのかもしれない。

 

問題は、心理的サポートも含めて、人が危険な行動に出ないよう寄り添うことが出来ていない現状にあるのではないだろうか。


集団登下校にしたところで襲われてしまうということが今回の事件ではっきりされたため、これ以上の過剰な保護策は無いようにも感じる。

 

みんな他人事のように傍観して、意見を述べているが、立場を入れ替えて考えて欲しい。

年配になって、仕事に就く自信をなくしたら、未来をどう捉えるか。

 

仮に、サラリーマンとして働いていて、年配になってリストラされ、借金だけ残って、家族にも捨てられたなんてことが起きたら、自分も含めて人に危害を加えないという自信があるだろうか。

 

私は人を傷つけることと、殺すことは絶対的に反対派だが、立場しだいではどんな人にでも起こりうるものなのではないかと思うところがある。

 

お互いが自分の利益を追求するだけでなく、配慮がしっかりできる基盤ができないと、犯罪が増加してしまうのではないか。