今日は親知らずを抜いてもらった。
大学時代の同級の友達だ。
通常の抜歯ではなく親知らずでしかも埋没しているものなので、切開して、縫う作業もあり手術のような感じだ。
なかなか小さな歯科医では受け入れてくれるところも多くないのだとか、大学病院に頼んでも1ヶ月半待ちと言われ、友人に泣きついたところ早めに行ってくれるということでお願いした。
ちなみに左下の歯で、ほんの少し頭が見える状態だ。
友人はだいぶラフな感じで、「頑張るわ」とだけ言い抜歯に取り掛かった。
私は痛くないだろう、友人を信じるだけだ。と思ったが、なかなか抜けない。
友人は、「生え方が、真っ直ぐじゃないから難しい」といいながらも注力してくれた。
しばらくして、親知らずの上半身を取り、後に根っこの部分を取る作業に入った。
自分では聞いていてさっぱりわからなかったが、
帰宅後にyoutubeで調べると、埋没した親知らずを、上の部分だけまず切り取り、下の部分をテコの原理で引っ張り出すという方法もあるらしい。
根っこの部分は神経が近いからか少し痛みはあったが、本当にほとんど痛みを感じずに抜歯をしてもらえた。
これは歯医者としての腕がすごい、としか言えなかった。
子供の頃から、歯医者とはすごく不思議な仕事だと思っていた。
人の口の中を見て治療をしている。
しかもかみ合わせがいいとか悪いとか、本人ではないのにどうやってわかるのか本当に不思議だった。
友達の口の中を見るのはどんな気持ちなんだろう、と疑問に感じたが、意外に楽しい雰囲気で抜歯をしてもらえて本当にいい体験をさせていただいた。
少し腫れるだろうが、そんなことはいい。
どんなけ辛いことも思い出には変えられないものである。