石垣島で友達なし生活をおよそ10日行ってみて、
さすがに友達を作ろうというモチベーションが爆発的に出てきたのでペアーズとかTINDERとか色々出会いアプリに手を出したが、そもそも人が全然いないということに気付いて課金したお金とはさよならをして、勇気を出して一人居酒屋をしてみた。
昨日は勇気がなく、次行かなかったらクレジットカードを下水に捨てるという誓いを立てたので、近所の居酒屋に行ってみた。席はほぼ満員で、3つあるカウンターのうち2つしか空いていない。
騒ぐおっさんたちをかき分け、カウンターに向かった。
カウンターには年配のおじさんがずっとスマホをいじって一人で飲んでいたので、ややゲイオーラを出しながらおっさんの横に座った。
まぐろ丼定食とビールを頼んだ。
マグロの上にあるのは海ぶどうという、海藻のようなものだ。食感はとびことほぼ同じような感じ。
2人並んでなにも話さずにビールを飲んでいるのが不思議で気持ち悪かったのでおっさんに声をかけてみた。
これで石垣出身のおっさんなら友達を紹介してくれるかも!
昔父がよく言っていた言葉を思い出した。。
「バーで一人で飲んでるおっさんには声をかけろ。みんなありえないほど話すから。」
おれ「おやっさん石垣出身ですか?」
おっさん「京都から観光です」
しくった。
子供の頃に遊戯王カードの150円のパックをがんばって買って全部ノーマルカードだったときの気持ちや。
話したからには後には引けない。今までの人生について聞いたらずっと話し続けるおっさん。
話す暇も食う暇もなく、聞き続ける俺
ぬるくなっていくビール
乾くまぐろ
昔父がよく言っていた言葉を思い出した。。
「バーで一人で飲んでるおっさんには声をかけろ。みんなありえないほど話すから。」
おっさんは名前・身分も明かさなかったが、物事を構造として捉えている力に優れていた。
今の日本で起こっている高齢者ドライバーへの対策や、中日の応援歌問題のくだらなさについて、広い視野で話を進めていた。
そして今の若い子が元気が無いのは今のおっさん世代がそうさせているから。というような話もしていた。
話が分かるおっさんだなと思ったが、一人で居酒屋にいるおっさんは、やはり話がしたくて来てるんだなと思った。
でもこのおっさんの話は90パーセントは抜けた気がするか。とても大事なことを学んだ。
それは、人は一人でいることほどさびしいことはないということだ
おっさんは70歳だったが、この世代の人と話すと元気が出る。この人たちが以前持っていたエネルギーはすさまじかったからだ。それはわかるが時代は変わっていく。そんな時代で上手く切り抜けるのが今のわれわれの仕事なのかな。
自分も一人になって気付いた。
人はみんな支えあっている。一人が分かるから他の人の寂しさが分かるようになるんかな。そんなことを思った一日だった。