☆23話 天職についてる人なんてほとんどいないことは考えればわかる

深夜に友人から、「プログラミングで変数を使うので数学を教えてほしい」と言われたので、眠い目をこすりながら数学の変数を教えに行った。

 

そこで、面白いことを言われた。

「なんで先生にならなかったん?」と。

 

私の説明が分かりやすかったらしい。

「もしこんな風に数学を学生時代に学べてたら、私は絶対に数学が好きになっていたよ」

 

と、ものすごく深いことを言っていると思った。

 

私は噛み砕いて考えてみた。

 

そして返答した。

「天職についている人なんてほとんどいない、俺もその一人だ。これが現実なんだ」

 

もしみんなが本当に天職に就いてたら、この国の国民はみんな賢くなっているはずだ。

あなたが天職に就いていない、と思っているように同じようにほとんどの人が天職に就いていない。

 

おそらく学校の先生も同じだろう。

学生時代に授業で教え方が面白くてうまい、と思う先生なんてほとんどいなかった。

 

教員免許を好き好んで取ったのだからそんなことはないでしょう。と思う人もいるかもしれないが、薬剤師でも看護師でも時間と多大な努力を費やし資格をとった人でも同じだ。

 

その仕事が好きでやっているとは限らない。

 

以前、得意科目が好きになった理由に、先生の教え方がうまかったから好きになった。

という話を何度も聞いたことがある。

 

仮に、先生の教え方がみんな面白くてわかりやすかったら、みんな授業を食い入るように聞いているだろう。

  ↓

そうすれば国民の学力は上がり、勉強の習慣もつく。(全員ではないにしても)

  ↓

学力が上がれば、独自で勉強をする人も増え、みんなの思考力、創造性が上がる。

  ↓

様々なアイデアが出ることにより、好きな仕事に全力を注ぎGDPの増加にも貢献していたかもしれない。

 

 

日本は衰退している。

実際に日本の社会人の1日の平均勉強時間は6分で、先進国でも最下位と言われている。

 

話が脱線したが、先生が悪いといっているわけではない。

 

好きな仕事に簡単に転職が出来にくい日本のシステムと、転職がいい評価をあまり受けないという日本の風潮にも問題があると私は考えている。

 

多くの人が専門性だけでなく、社会性や論理的思考についても考えることが出来るようになれば、

 

今存在している無駄な風潮にも気づくことができ、今ある社会を改善していくことが出来るかもしれない。

 

 

 

 

ちなみに読書量と年収にも関連があるのでプレジデントの引用リンクも載せておきます。

https://president.jp/articles/-/26553