27話 考え方の選択肢が広がるのを実感しろ

考えが凝り固まっている人は、考えの選択肢が少ない思考が停止した人である。

 

 

高校3年の初めの時の話だ。クラス替えですぐ仲良くなった友達と5人でカラオケに行く約束をした。

その中に、まんちゃんという男子がいて、まんちゃんのことを気になっている女の子がいたので、ここはみんなでフォローしてあげようということで休日にカラオケに行くことになった。

 

カラオケ当日、まんちゃんは待ち合わせ時間来なかった。

 

電話も出ないし連絡も取れない。

 

「あいつなにやってんだよ。」と待ちきれずに残りの4人でカラオケに入った。

 

そこから1時間経っても、2時間経ってもまんちゃんは現れない。そして連絡も取れない。

 

「当時の自分はあいつバックれたんじゃね?」と思った。さすがにこんなに連絡取れないのはおかしい。

自分ではそして、もう一つのことが頭をよぎった。

「・・・事故ったんじゃね。」と、周りのみんなも顔が青くなっている。

 

もし事故にでもあって命を落としてでもいたらどうしようか。俺は友達が生きるか死ぬかの瀬戸際にいるのに、こんなとこで、コブクロ歌ってていいのかと。迷った。

 

みんなの空気が少しどんよりしてる中、別の友人が言った。

「寝てんじゃね?」

 

みんな間髪入れずに突っ込んだ。さすがにこんな昼過ぎまで寝てないだろう。

 

そして、解散するまで連絡はとれず、まんちゃんは最後まで姿を見せなかった・・・

 

多分事故に逢ったんだということで、我々の意見はまとまって、みんな心配しながら翌日、教室へ向かった。

 

 

翌日、何もなかったかのようにまんちゃんは教室に現れた。

俺と友人はびっくりしすぎてまんちゃんの元へ向かい開口一番言った。

「お前生きてたのか!?」と。

 

まんちゃんは何もなかったかのように答えたのを今でも鮮明に覚えている。

「昨日ごめん・・・寝てた。」

 

俺らは唖然とした。寝てたんだ。。と

 

寝るって選択肢は自分の中に取り入れることが出来ていなかった。

 

噛み砕いて考えてみる。と

相手の意見を柔軟に受け入れられないと自分の成長は自分で意識できる範囲で止まるので、歳をとっても何も世間を知らないというような人が出来上がる。

 

自分だけで成長を止めないためにできることは、人と会って人の意見を聞くか、本を読むかだと思っている。テレビもありだが、テレビに出ている人はお金を貰って言うべきことが決められていると考えているので極力テレビは見ないようにしている。

 

その面で考えるとYoutubeや、アベマなどのネット番組は言いたいことを言えている局面も多く情報収集には強いようにも感じる。

 

 

カラオケの話で思うことは、終わったことで、友人を責めても意味がない。

なのに人は感情に任せて意味のないことに一生懸命になって無駄な時間を過ごしている。ことが多い。

 

立ち止まって意味があることか考えることが人間に近づく一歩かもしれない。