55話 ゴキブリとヤモリを嫌うとお金が無くなる

「二兎追うものは一兎も得ず」という言葉は理に適っている。

 

 

今日は朝の2時半に目が覚めた。

前日に21時半に寝たからか、早く目が覚めたのだろう。

 

メルカリで、まだ読んでいないが売れた本があったので

急いで読まないとと思い、重い腰を上げコーヒーを啜りながら深夜の3時前から本を読み始めた。

 

周囲の音は何も聞こえない深夜のことだ。

シーンとしている静けさの中で、台所の方からガサガサ音がする。

 

「もしかして、ゴキブリが紛れ込んだのか。。」

恐る恐る台所に行くと大小2匹のヤモリがいた。

 

「お前か。良かった」と思い、また本を読み始めた。

 

以前、ヤモリはゴキブリを食べる。という話をネットで見てから、家にヤモリを何匹か放し飼いにした。

それからゴキブリを家で見ることはない。

 

最近は、ヤモリが子供を産んだのか小さいヤモリも家の中で何匹も見るようになった。

大きいヤモリがたまに動いているとびっくりすることもあるが、ゴキブリよりましだ。

 

以前、友人でゴキブリが家に出て困っているという人がいた。

「私はヤモリを家に放ってみてはどうだろう?」と聞いたが当たり前のように断られた。

 

噛み砕いて考えてみると

ヤモリとゴキブリを比較するまでもないが、ヤモリが家にいてゴキブリが出ないとするならヤモリを置く価値はあるはずだ。

 

多くの人が、自分には害が出ず、自分の思うように世界が動くことを求めている。

この人たちに共通しているのはお金に満足できていないということだ。

 

自分の理想だけを求め、リスクはとらない。

そういう人は目の前で流れていくチャンスを、指をくわえて見ているだけになる。

 

ゴキブリもヤモリも嫌なら、お金を使ってブラックキャップやアースレットノースモーク霧タイプなど、

ゴキブリ界で言うパトリオットミサイルテポドン級の兵器を、お金をたくさん使って戦うことになる。

 

お金を使って解決はできるが、お金は無限ではない。

 

ヤモリもゴキブリも嫌いならしょうがないが、ヤモリが嫌いな人はそこまで多くないと思っている。

ゴキブリとヤモリが一緒に家に出るという奇跡が起こった時は笑うしかないが、何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない。

 

これは生きていくうえで意識していなければ毎回不幸を感じてしまう人生になるだろう。