石垣島でコロナの感染者が増えた件に関して少し考えてみる必要があると思った。
「内地(沖縄以外の都道府県)からコロナを運んできて迷惑だ。」とか、「観光客には来てほしくない」
と、島にいるとよく耳にする。
こいつらはアホなのか?とまず思ってしまう。
そもそもコロナと言う病気にかかっている時点で加害者ではなく被害者である。
それを感染させた際に、自分の感染を自覚していた人はかなり少ないだろう。それでもその人たちをコロナを運んでいるという表現をしている時点で思考力が育っていないように思える。
この人たちは自分がコロナにかかって、周りから晒し者にされて相手の立場を経験して初めて、その意味を考える可能性がある。
思考力については学校教育の段階で、議論をしたり答えのないものを考えさせるような教育が必要不可欠ではないかと感じた。
そして、問題は観光についてだ。
島に住んでる人の多くは、観光客がお金を落としていくことによる収入に依存している部分が大きい。
ちなみに、昨年の観光客は148万人で観光収入は982億円。
石垣島の30倍近い人口の人が観光で訪れていて成り立っていた島が、観光客を受け入れなくなると言うことは、コロナでどうこうというよりも、資金不足での自殺をも引き起こしかねない。
おそらく生き残るためにコロナを入れないということが目的なのだろうが、それは観光客の受け入れすなわち収入源を絶つということでもある。飲食業や観光でのマリンスポーツなどの産業の被害は甚大になる。
噛み砕いて考えてみると
ここでの人々の問題は、コロナというものだけしか見ていなく、他の部分を多面的に見る能力が欠落しているということだ。
ここであげた2つの、思考力の低さ・多面的に見る視野の狭さがコロナで浮かび上がった私から見えた問題だ。
思考力も視野も、その人の経験および、考えることによって培える能力だ。
視野の広さは、思考ができないと考えが及ばない為、思考力が視野を広げる根源となる。
どんな当たり前のものでも、「なぜ?」と疑問を持って考えることが思考力アップのカギになる。
観光客を入れてもダメ、入れなくてもダメ。と言って愚痴っていても何も生み出さない。
観光客を入れないと生活が回らない人がいるなら、観光客をいれつつできることを考えるべきであると私は思う。
コロナの感染が怖いなら、マスクが云々と言うより普段の生活を見直して規則正しい生活を送って体を温めて免疫を高めることが一番大事ではないか。
マスクをしていない人にマスクをしろと言っても、マスクをしないんだから、その人たちはマスクをしないなりの理由を持っているはずだ。そこを理解して自分ができることが何かを探さなければならない。
自分の目的に達するための折り合いをどうつけるかを考えずに、愚痴ることが先になっている人が多いのが悲しい現実である。
まず考えることが最も重要だろう。
目の前にあるボールペンが何故紙に書きうつすことが出来るのか、なぜボールペンと言うのか、など、当たり前を疑う習慣が人生の視野を広げるステップアップとなるだろう