87話 動物と人間の命の価値の大きな差

数日前に、会社のポストにアリが大量発生した。

予備で会社に置いてあったアリの巣ころりをポストに入れることになったが、何か疑問に思うことがあった。

 

そもそも動物は台風前に特殊な動きをする。

その日も台風が来るという2日ほど前だった。アリは台風が来るのを察知して引っ越しをしてきただけなのかもしれない。

 

我々人間は、ただ巣を移動しただけの生物をこっちの勝手な都合で殺していいのだろうか。

人間で例えると、引っ越しをしてきた人に、毒が入った差し入れをあげて、食べさせて殺しているようなものだ。

 

「動物の駆除」という言葉をよく聞くが、人間だけの勝手な都合で命を奪っている。

これが人間だと、1人亡くなっただけでも大問題になるが、アリは莫大な数死んでいる。もはや100とかのレベルではないだろう。

 

人間とは、実は一番厄介な生物だ。

世界の平和についての議論があらゆる所で行われているが、答えは簡単だ。

 

人間を消してしまえばいい、そうすると、壊されつつある環境ももともとある姿を取り戻すだろう。

 

 

昨日、客観性について自分を見つめなおしていると、我々人間は、自分たちのことしか見えていない。

この動物は危険だから殺そう。

気持ち悪いからっという理由で殺そう。

数が増えすぎたから殺そう。

自分たちの食べ物を食べるから殺そう。

 

となんとも身勝手なものばかりだ。

自分たちの食べ物を食べるからという以前に、人間は動物そのものを食べているので、もはやいろんな動物から殺されても文句は言えないはずなのに優遇され過ぎている。

 

動物も同じ命だよ、なんていう人がいるがとんでもない。

同じなわけがない。大きな差がある。

 

 

一番害である人間がこの世界に皇帝として君臨している日も、終わりが来るのかもしれない。

 

当たり前を当たり前に思わない、その習慣が新たな価値の創造につながっていくだろう