94話 株価のように動く人たち

人の変化に注目して生きていると面白い。

それは人間観察の時間軸を伸ばしたものであり、一時的な動作を見て楽しむような人間観察ではない。

 

分かりやすい例で言うと、

 人の考えをじっくり吟味して、なかなか覚えが悪いが少しずつ学んでいき、少しずつ成長していくようなグロース株のような人。

 人の影響を受けやすく、関わる人によって良くも悪くも急激に変わる人。

 

この2つの例は株価のチャートのように想像してみると面白い。

学ぶのが遅くても少しずつ、成長を遂げる人は、途中途中で伸び率にも変化が出てくることもあり、先がどうなるのか面白い。

 

人の影響を受けやすい人は、周りに意識が高い人がたくさんいれば、自分もその人たちの行動を真似、資産を積み上げていくが、関わる人が成長を妨げる人、成長することを嫌う人を周りに置くと、むしろ株価は低下していく。

 

自分が株のチャートで言うどんなタイプの人間化を知ることは自分の成長を客観視するうえでも、モチベーションの向上につながらる。

 

 意識していろんな人たちと会って話していると、人生を後退している人たちがいることに気づく。

 

嫌々仕事している、本も読まない、テレビも携帯も娯楽にしか使わない。

会話はエンタメや人の悪口ばかりなど、自分の成長にかかわる行動をとれていない方たちだ。

 

人生を楽しむという面ではすごくいいことだが、それが自分の為にならなければ、人生で立ち止まってしまっていることになる。

 

人生を後退することはできないが、世界は先に進んでいる。

少ないながらも勉強して前に常に進み続ける人たちがいる。

 

世界を動かしているのは、少ししかいない、成長し続けた人たちだ。

大きな視野で見ると、立ち止まっている人と進む人がいれば、立ち止まっている人は後退しているということにもなる。

 

私は友人には必ず読書を勧める。

自分とは違う人の意見や考え方を拾っていくことは、極端にいえば2つの脳みそで考えることが出来るということだ。

 

3人よれば文殊の知恵というように、一人よりも多くの考え方を持っている人は、人間としても強い人だ。

 

強ければ、悪に流されて自分をだめにして、株価が下がり、上場廃止になんてなることもなくなるだろう。