114話 お風呂に浮いたクモの教え《希望を捨てない生物の生命力》

那覇市のホテルに泊まって、酔っ払ってふらふらしたまま、朝にお風呂に入った。

 

 着替えているおじいさんがいたので挨拶をしたら雑談する流れになり、乾いた全裸でおじいさんと話している不思議な体験をした。

 

大浴場みたいになっていて、朝早くに入る風呂はとても気持ちがいい。

と思いきや風呂の真ん中に小さなクモが浮いていた。

 

死んでるのかな?こんなところに迷い込んで可哀想にと思って見ていた。

 

クモは水の流れで湯船の水面を浮遊していたときに、少しずつだが、壁の方へと流れて行っていて壁に雲が付いた瞬間にクモは壁を登った。

 

私はとても驚いた、生きていたのか?と。

 

お風呂は長方形で、短い一辺が3mはある。体調が1cmほどのクモからすれば、相当な大きさだろう。

人間で表すと450mほどのプール空間で端に着くまで浮いていることになる。

 

その後、壁をあがっていくが疲れているような感じで壁でしばらく止まっていた。

 

クモは昆虫と言うと反論する人がいるので生物と言う風に表すと、彼らは諦めない。

ヤモリにしてもだが、捕まえようとする尻尾を切ってでも逃げようとする。

 

生命力にあふれている。

周りの人間に目を向けると、すごい勢いで頑張っている人もいれば、諦めて惰性で生きている人もたくさんいる。

 

我々は年々なにか大事なものを失っているのかもしれない。

それは生きる上ではとても大事な力のはずなのに、忘れてしまう。

 

私は最近生きていて大事なことは、生命力と徳を積むということではないかと思うが、核と長くなりそうなのでまた別の機械に綴りたい。