日常で変わることを極端に避ける人がいる。
「株は怖い」とか、「保険は入った方がいい」とか、謎の常識に翻弄されて動けない人たちが多い。
勉強することもせず、毎日テレビを見て、適当に仕事をしてだらだら携帯をいじって眠るだけ。
「なんのために生まれてきたのか、この人たちは。。」と思ってしまう。
必ず変化しないと幸せになれない。
デブってる人が、「痩せたい!」 と思っても、同じように生活していても痩せない。
運動をする。食事を制限する。といった変化を受け入れないと変わらないのに、変わらないままダラダラしている。
終いには、ダイエット器具を買えば痩せるとか、サプリメントを飲めば痩せる。と言って、高いお金だけ払わされてマーケティングのカモになっていることすら気が付かない。
ここで幸せについて、マーク・トゥエインの『不思議な少年』という本の一コマを見てみよう。
この中で、一人の少年がサタンと言う悪魔に出会う。
その少年には男女の二人の知り合いがいたが、女の人が溺れたところを助けにいった男の人も一緒に川に流される。
2人は生き残る運命にあったが、サタンはその運命を変え2人を死なせる。
少年は、「なんで2人を死なせたのか?」と、サタンに尋ねる。
少年からすると死んでしまった2人が不幸に思えたのだろう。
サタンは、「2人は川から上がって生きていたとしても、川で感染症にかかり、体が動かなくなり、目も見えなくなるような運命にあった。
だから、ここで死ぬ運命にしてあげたんだ。嫌なら元に戻そうか?」
という。
ここで少年は「戻さないで!」
と言い、辛く長く生きるよりも死ぬ運命を幸福と判断している。
このやりとりはここで終わらない。少年は続けてサタンに聞く。
「もっと別のやり方はなかったのかな?」
ここでサタンは、急に怒り出す。
「君は本当にバカだね。幸福になるには必ず大きな変化が必要になるんだよ、変化なしに不幸も幸福も訪れない」
ということを言う。
まさにこのサタンは幸福、不幸という以前に物事の本質を捉えている。
変化しなければ、感情に変化も生み出すことは出来ないということを言いたいのではないだろうか。
デブで悩んでいる人も、給料が低くて悩んでいる人もほとんどの人が、何もせず愚痴を言い続ける。
愚痴を言っている対象は会社の上司だったり、飲んでも痩せないサプリだったり。
対象が他のものだとしても、本当の愚痴の対象は変わりたいけど変わるために動けない自分自身なのではないだろうか。
変わることを受け入れられないと幸せにはなれない。
変化と言う違和感を楽しめてこそ、素晴らしい人生が待っているのではないだろうか。