私の友人は保険を払い続けているが、やめることが出来ない。
行動経済学でいわれているサンクコスト効果。
ソーシャルゲームなどにハマって、やめられなくなる人は、このサンクコスト効果が働いている。
サンクコストとは、すでに取り返すことが出来ないコストのこと。(sank 沈むの過去分詞)
ゲームを例にするとサンクコストとは、
・費やした時間
・費やしたお金
『これだけの時間とお金をかけて続けてきたから、今更やめられない。』というような感情が出ることがサンクコスト効果だ。
これは実はすぐに辞めるのが一番得だ。
ゲームにしては、今まで多大な時間を費やしてきたとしても、すぐにやめればこれから失うべき時間は無駄にならない。
ゲームを続けていても、基本的になんにもならず、失われる時間とお金はほとんど無駄になる。
今のネットゲームのガチャに消えるお金もほとんどが無駄なものだ。
無駄に消えた物に未練を感じて次に進めないことほどもったいないことはない。
私の友人の場合は20年契約で、保険を18歳から払い続けている。満期まで20年間払い続ければ8割ちょいほどお金が返ってくるという。
ここで辞めたら今まで払った分がもったいないというサンクコスト効果と、一回払い続けたから最後まで払わないと、という一貫性の法則が働いている。
この心理的効果は客観的に見れば見えるが、自分自身では意外と見えない。
別の友人で、結婚相談所に入っている女の子の友人がいる。
私は金銭的な負担も少ないマッチングアプリを勧めているが、結婚相談所の方がいいと言い、なかなかやめられない。
結局は、2年ほど経ちマッチングアプリに移行したが、これもサンクコスト効果だ。
今まで費やしてきたものが良かれ悪かれそこに縛られてしまう。
株で損っぎりが出来ないのもこれに近いものがあるような気する。
機会損失とサンクコストは表裏一体として存在している。
自分が行動できない理由は何かを一つ見つめなおしてみると新しい世界が見えてくるのかもしれない。