134話 「悪いことしたら悪いことが返ってくるのに」と口にするやつは貧乏

うちの会社が契約している某企業から、社員が横領していました。というような通知が来た。

内容としては、個人で会社の薬品などを使用してお金を稼いでいたという。

 

 

横領をしたり、不正を働いてお金を稼いでいる人を見ると、

「悪いことをしたら、いつか自分に跳ね返ってくるのに」という人がいる。

 

私の経験上、お金持ちの人はこの言葉を言わない。

というより、そんなことは分かり切っているから口にしないのかもしれない。

 

良いことをすればいいことが返ってくる、といいうことも同じことだろう。

 

  「悪いことをしたんだから、悪いことが返ってきてほしい」

  という願望からそれを言っているのではないかと私は思う。

 

単なる皮肉だ。

 

自分ではお金儲けはできない、今の生活に満足していない。

それなのに、自分ができないことをしてお金を稼ぐ人を許せないのだろう。

 

だけど直接は何もできないから、罰が当たるだろうという願望をかけている。

 

やっていることは人の足を引っ張ることに注力しているだけだ。自分の存在意義を見いだせない有意義な生き方ができない人の典型なのかもしれない。

 

そもそも犯罪は割に合わない。だからほとんどの人はしないが、お金儲けはまた別なのかもしれない。

ばれなければリターンが大きいからだ。

飲酒運転などの犯罪とはリターンの度合いが違うから私は、横領などは完全に否定するということはできない。

 

いろんな人に会うと、悪いことを極端に否定する人がいる。

この人たちにお金持ちの人は少ない。

 

学生時代に先生から「ダメ」だと言われたことは絶対にしないといういい子ちゃんぶっている奴らだ。

この人たちで、いい人生を送れる人は少ないように思える。

 

冒険することが少ない。危ない道に行くくらいならその場でとどまっておきたいという人達。

 

横領は確かに良くないことだが、その手口を一つ一つ見てみると

「頭いいな、こんな稼ぎ方があるのか」とビジネスのヒントになることもある。

 

悪いことは必ずしも悪いこととは限らないが、いい子と言われて育った人はこれを知らないことが多い。

 

悪いことをする人間は悪い人。絶対に私はこんなことをしないいい人間でありたい。

という自我の元、国の教育制度に染まった奴隷のように上の人の指示でしか動けなくなる。

 

問題児と言われる人、先生に怒られてでも好きなことをやっていた人こそ自分の意志を持つ立派な人間なのではないかと思ってしまう。