ほとんどの人は正直に言葉で伝えない。
それが美徳のようになっているからだ。
最近友達が石垣島を出る。
正確に言うと、昔は友達だったが今は連絡とる事もなく、まったく会ったり遊ぶこともない。
ただ話が合わなくなって関わらなくなった人と連絡を取ることは、おそらくよっぽどの腐れ縁か、何も考えずに思い出話にだけ浸るような関係だけだろう。
石垣島を出る友人のお別れ会に誘われたが別の予定があったので断ってしまった。
何も予定がなければいっていたのかもしれないか、自分に問いかけてみたが、いくらかお金がかかるとなるとそこにお金を出すだけの価値を見出せるのかどうかを考えてしまう。
私の場合はこういうことを正直に口にするようにしているが、ほとんどの人は口にしない。
本当の気持ちを言わないで嘘をついて理由をつけて断る。
私はこの行動を、「相手の価値を、自分の出すお金と費やす時間を天秤にかけてお金と時間を取っている」というような言い方をする。
この言い方は正直だが、ダイレクトすぎて好まれない。
ただこれと同じようなことをみんな無意識にしている。
無意識に人をお金と天秤にかけているのに、そんなこともないかのように振る舞う。
自分だけはキレイな世界を生きているんだと言わんばかりに。
もしあなたがまったく興味もない異性に食事に誘われたら行くだろうか?
ものすごい高級な料理やにおごりでならいいよ!とかいう気持ちが少しでもあるなら、あなたは完全にお金と人を天秤にかけている。
「行く意味ない」とか、「時間がもったいない」というのも同じことだ。
私はこれは普通の感情だと思う。
ただ問題なのは、嘘をついてる自覚がなく「そんなことを言うのはひどい!」と、まるで自分だけはキレイな世界に生きてるんだ思い込んでいることだ。
私とこの人たちが違うのは、同じ感情を持っていても口に出すか、出さないかだ。
正直に生きる自分と、うそをついて生きる人。
どちらが正義なのか、答えは出ないけれどもここを考えることが大事である。