タメ口を許せる相手と許せない相手の違いとは何なのだろうか?
真の尊敬について。
最近、オーストラリアの学校で出逢った友人とリモート飲みを始めた。
家で飲んでいるのだが、結構面白いので毎回ふらふらになるまで飲んでしまう。友人の一人は後日に二日酔いで仕事を休んだという。。。
その中に年下のNという日本人の男の子がいる。
私より2つ年下で、オーストラリアで会った時からタメ口だった。
小柄で短髪でひげを生やして太ブチの眼鏡をかけ、たばこを吸っている彼は、私から見ると
「いけ好かない奴だなこいつ」 とあまり好きなタイプではなく自分から関わりを持つことはあまりなかった。
「なんでこいつ、タメ口なんだ。」とすら少し思っていただろう。
私の仲良い友人の友達と言うことで、Nと一度同じパーティーに参加することがあった。
初対面の人がいる集まりでは毎回恒例のように、なんでオーストラリアに来たのか?という話になる。
「一回海外に住んでみたくて」とか「英語を話せるようになりたくて」とか
みんなそれぞれ色々な理由があるんだな、という話の中で、
私は「うつ病で自殺しそうだったから生きるために日本を出た。」
という話をした。みんな驚いていた。
意外にも海外に来る人の中には、私のように闇を抱えてくる人も少なくない。
その後にNは、もっと周りを驚かせた瞬間を私は忘れられない。
N「オレ元々女の子なんだよね。自分を本気で変えるために来たんだ」
と言った彼を見て驚かずにはいられなかった。
初対面もいるみんなの前で、トランスジェンダーであることを勇気を出して言った彼を見て
「こいつ、すげーや」 と唖然としていた。
昔の写真を見たりして、確かに本当に女の子だったんだということを知った。
胸は摘出して、髭はホルモン剤によるものだった。
私はその話を聞いて以来、彼と仲良くなった。
珍しいからとかではなく、本当の自分をさらけ出した彼を受け入れたのかもしれない。
自分にはない強さを持っているという尊敬の念があった。
タメ口でも何も感じなくなった。
今彼はyoutubeでトランスジェンダーについて配信している。参考↓
自分が心の底から尊敬できる部分を持っている人なら、その人が年下だとしても、タメ口で来られていらいらすることはないのかもしれない。
人の長所を見ようとすれば、誰にでもいいところはある。
ただ無意識に飛び込んでくる長所がある人に人は惹かれるのかもしれない。