☆プリンターを解体して、見えない世界を旅してみた。

家で、業務用プリンターを解体してみた。

壊れている物を貰ってきて、中身がどうなっているのか知りたくなった。

 

思っている以上に学ぶことが多かった。

 

ネジを一個一個外していき、組み立てられているパーツを崩していく。

「人間のつくった房ですから、人間が破れぬはずがありませんよ」

脱獄王の白鳥由栄の言葉だ。

 

この言葉が頭に浮かんで無心でネジを外していった。

プリンターのこの動きをするパーツはこういう仕組みなのか。と分解していてとても感慨深いものがあった。

 

立体パズルを壊しているような感覚だ。プリンターってすげーなと感心するしかできなかった。

 

思った以上にたくさんの部品が使われていた。

鉄、半導体、ゴム、バネ、コード、半導体をつなぐコード型の導線、テープの様な薄型の導線など

 

そして、パーツを外していくと、次どうすればいいんだろう。と外すネジや、外すパーツが分からなくなり解体が止まる場面がある。

 

そこで、視点の変換だ!と思い、逆さにしてみるとネジが見つかったりする。

 

同じものを同じ方面からずっと見ていても先には進めない

 

解体中に、インクのタンクの様なものがあった。

インクから印刷する部分にインクを流すチューブがあり、そこにつながっている。

 

まさに爆弾のようなものだ。間違ってコードを切ればインク液が漏れる。

 

どこがインクの部品なのかわからないなかで解体しているのは怖くなってきた。

途中からは、簡単にひっくり返したりできない。

 

そんなこんなでパーツを外している最中に、爆発してしまった。。。



 

爆発と言うと大げさだが、インクが床に漏れ出た。「やってしまった。。」その時点で解体から2時間ほど経過していた。

手はもちろん真っ黒、瞬時にインクを拭きとらないと床に色が残る。

出ているインクを袋にでも入れないと液が垂れ続ける。

どうやらインクのチューブが外れたようだった。悲惨だ。

 

床を拭いて、爆弾を袋に入れて処理した。床はキレイにはならなかった。

床のフローリングにも染み込むインクはすごいなとむしろ感心してしまった。

 

インクの様な人間についても今後考えてみたい。

 

結局解体は終わらないま外出に出かけた。

 

そもそもこれをどうやって捨てるのか?

という疑問に出くわしている。

 

新しいことをしてみると、今までに出逢ったことのない疑問に出くわす。

ここで多くの人はこういうだろう。

 

「面倒くさい」

 

ハプニングを楽しめない人生なんて何が楽しいんだろうか。

なにもない同じような日を毎日送ってたら、人間じゃなくてただの動く物質じゃないか。

と思ってしまう。

 

面倒くさいから何もしないという人が自分は大っ嫌いだ。もはや人間と思ってない

そういう風に考えると、こんな疑問を求めて生きている自分はいったい何の存在なのだろうか?

 

久々にすごく疲れた一日だった。