お菓子は平気でもらえるのにお金はなんかダメ?

仕事中に、患者さんから「お小遣いあげるからジュースでも買いな」と言われることがある。

周りに他の患者さんもいて、もちろん貰わないが、お菓子だったら普通にもらっていただろう。

 

これはいったい何が違うのか。

お金を貰うということに多くの人が抵抗があるのは、子供の頃からよく見ていた。

 

お菓子だって、お金を使って買ったものである。

お金で渡すのはダメだけど、お菓子に返還してあげれば大丈夫という謎な理論。

 

この根底に、「お金は汚いものである。」という多くの人の思い込みが関係しているのではないだろうか。

 

お菓子をもらっても、べらぼうに高い物でなければ大した感謝をされないが、現金でおごってもらえたり、現金をもらうことがあれば、同じ値段のお菓子をあげるよりも感謝されるだろう。

 

お金はそれ自体で、不思議な価値を醸し出している。

 

お菓子は口の中に入れれば価値を失うが、お金は口に入れても価値を失わない。

この変化の大きさが価値を更に強めているのではないだろうか。

 

お金は汚れても、傷ついても価値を失わない。

この無敵に近い部分が、多くの人達に何かたくさん持ってはいけない悪い物と言うイメージを抱かせているようにも感じる。

 

鬼滅の刃に出てくる鬼に近いものがある。老いることもなく、不死身に近い。

この理不尽な存在を許せないと思う謎の正義感を持った人たちにお金は嫌われているようにも感じる。

 

お金は諸悪の根源だ、と思い込んでいる人たちのところへお金が集まることはまずない。

 

お金は悪い物と考えている人が多いこの日本で、お金をもらうことは悪いことという見方はなかなか変わらないかもしれない。

 

なんだか内容が難しくて久々に頭が混乱してしまった一日だった。