高額療養費制度は病院で支払う額すべてに適用される訳じゃない?実例も交えて

 

f:id:yoyosukeyo:20210531161513j:plain 高額療養費制度は病院で支払った費用の全てに適用される訳じゃない?

 

 

こんにちは、国の制度の説明の分かりにくさに常に苦戦しているよすきーです。

 

分かりそうで分かりにくい、国の医療保障制度で最後の砦的なポジションを誇っている高額療養費制度について分かりやすく例も交えて説明していきたいと思います。

 

・(厚労省より)高額療養費制度について

・・・医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。

上限額は、年齢や所得に応じて定められており、
いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。

 

 

・高額療養費制度の使い方については2パターン

①限度額認定証を市役所に申請してもらい、医療費の支払い時は自分で負担する限度額以上の支払いをしなくて済む。申請して2,3日で貰える。

 

②すべて支払ってから協会けんぽなどの公的な医療保険の窓口に、高額療養費制度の申込書を提出してから、払い戻しを受ける。2~3ヶ月ほど後。

 

 

この高額療養費制度って多くの人が、「支払い額は8万円弱で済む制度でしょ」って捉え方をしてると思いますが実はちょっとやっかいなことがあるんです。

 

・高額療養費制度は病院でかかった費用すべてにかかってくる訳ではない。

 

それは病院でかかった費用すべてにかかってくる訳ではないということ。

※診療を受けた日の翌月1日から2年間が有効期限で、高額療養費は使えなくなるので注意。

 

 では、治療費や入院費が含まれるとして何が高額療養費制度に含まれないのか?

保険のきかない入院費用として

・食事代(一律260円)

・差額ベッド代(安いベッドが空いてなくて、少人数の高めの部屋の個室代との差額もとられます)

・公的医療保険外の自由診療の費用など

 

 

 限度額の計算式について、年齢や年収によっても変わってきます。

この②の画像の69歳以下の年収約370~770万円のところの8万円のところが多くの人が話題にしているところだと思います。

 

 ここについて実際の例を出して、計算していきます。

 

 

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それでは、実例として、私の過去の経験を元に計算していきたいと思います。

 

男性 28歳(当時) Yさんの場合(会社員)

 

 長引く坐骨神経痛により歩くことが困難に、原因は腰椎椎間板ヘルニア。歩行障害の原因と思われるヘルニアの摘出手術を受け、リハビリ期間も含めた7日間の入院をすることになりました。ベッドは大部屋が開いておらず、1日8000円の差額の個室へ。

 

手術費を含む医療費:30万円

ベッドの差額:8000×7日間

食事代:460円×20食分 食事代は平成30年4月より一食460円で2年おきに100円ずつ上がっている。。。。

 計:365200円

 

これを高額療養費制度を使って69歳以下のウの年収370~770万円のところの ↙ 式で計算してみます。

【80100(医療費ー267000)×1%

 

80100(300000-267000)×1%

=80430

ベッド代と食事代は含まれないのでベッド代56000円と食事代5200円を足して

145630円になります。

 

ざっと半分以下になりました。

 今回は、ベッドの差額がとられて、値段が上がってしまいましたが、この場合ベッドの差額が無ければ、一週間の入院で88830円で済みます。

 

食事代は、入院時一律460円なので、人によっては少し高いかもしれないですね。

入院時の食事代は全国一律で、

平成28年3月までは260円

平成30年3月までは360円

成30年4月~460円と、どんどん値上がりしています。

 

 

結論:高額療養費制度は医療費はだいぶ抑えられますが、食費とベッドの差額が難点

ベッドは安い大部屋が開いているかどうかは運もあるので、節約したい場合は大部屋が開いたらすぐい移してくれ!とお願いしてもいいかもしれませんね。

 

何よりも、怪我や病気に注意して、入院しないで健康に過ごすことが大事です。