いい子って、その子がいい子ではなくて、先生や親にとって都合がいい子です!
こんばんは、イコライザーってアクション映画を見てCIAに憧れているよすきーです。
「最近の悩みは?」と聞かれたら、真っ先に
家にアリが多いことです! と答えるだろう。
それくらいアリが多い。
みんな仕事がないとか、コロナで友達と会えないとか不安がたくさんある中で、アリが多くて困っている自分はかなりの贅沢ものなのかもしれない。。。
アリについて調べて見たり友人に聞いても、家に甘いもの置いているからでしょ?
なんて言われて話は終ってしまうが、お菓子を買うお金すらケチっている私が甘いものなんてそうそう買えるはずがない!
砂糖すら買わない自分の家にアリが多いので、アリの出所を探ってみた。
とりあえず、当たり前のようにキッチンには多い。
あとはスライド式ドアのドアが入っている隙間にいたり、たまに机にいたり。
いたるところにいる。
うちはアリたちの遠足の目的地になっている。
おそらくアリがうちで遠足を行っているのだろう。
うちで遠足をするなんて私立黒蟻中学校くらいだろうが、こっちとしてはたまったもんじゃない。
といっても何もしてこない彼らはある意味、まじめで先生の言いつけを守っているいい子たちなのかもしれない。
子供の頃に、「〇〇君はいい子だね、それに比べてよすきー君は。。。」
なんて言葉を死ぬほど聞いてきた。
いい子ってなんだよ。と子供の頃に思っていたが大人になってそのことについて勉強してみると答えはわかってきた。
いい子とは
いい子というのは、別に頭がいいからとか、性格がいいから言われる言葉ではなかった。
ただ、親にとって、先生にとって都合がいい子という意味だ。
指示したことはきちんとやってくれ、指導者には迷惑をかけないことに忠実に従ってきた者たち、それがいい子だ。
私は、こいつらより勉強ができた、運動神経もよかった。
ただ毎日のように喧嘩をしていた。先生の言うことには何一つ聞こうとしなかった。
ダメだといわれたことは可能な限りやってきた。
「押すな」と言われたボタンは押し続け、触るなと言われた展示物は、触りまくってきた。
水酸化ナトリウムは触りたかったけれど、怖かったので友達を騙して触らせて、指が溶けてものすごく怒られたこともある。
過去の思い出は置いておいて、
いるだけで何もしないいい子のアリ達をどうしようか迷った末に、見つけるたびにティッシュにくるんで外に逃がしていた。
「立派な大人になれよ!」と声をかけながら。
しかし、さすがに思った以上に多いので途中からつぶすことにした。
「申し訳ない。人間と同じように1つの命をつぶすことをお許しください。」
と、無宗教の鏡のような自分が、何かに祈りつつ。
アリを裁き続けた。
この時にふと思った。
最初に運よく逃げられたアリはすごいなと。
彼らは何か不思議な運をもってこの世界に生まれてきているのではないかと。
クラスみんなで遠足に行って、ほぼ全滅の中で帰ってきた数人には、おそらくやり残した大事な使命というものがあるんじゃないかと思われる。
まさしく人間である我々も、毎日生と死を交差しながら生きている。
生きる者がいる中で死を迎える者がいて、そして新たに生を迎える者がいる。
この交差する世界で生き続けているということは、やるべきことが何か残されているのではないだろうか。
それこそが我々がこなすべきミッションではないか。
その答えはわからない。
しかし、死んでいったアリの仲間のためにも、今自分にできる者は何かを見つけるために自分に向き合う時間が必要ではないか。
そう感じた1日だった。
アリがとう。