薬剤師って6年も大学行くんでしょ?って甘いよ

薬剤師は2006年度から6年制になってしまった

 

こんにちは、最近魚を捕って食費を浮かせているよすきーです。

 

薬剤師って言うと、知っている人は

「薬剤師って6年も大学行くんでしょ、すげー!」と言う人が居る。

  

 薬学生のほとんどは6年間では薬剤師にはなれない。

という現実がある。

 

 薬学部だけではなく、歯学部も医学部などもそうだが、毎年留年する人が居る。

 

大学によってもしかしたら、異なるかもしれないが、大学によっては単位を来年に持ち越すということが出来ない。

科目がある程度決まっていて、全部合格点に達しないと次の学年に進めないということだ。

 

もしテストで合格点に達しなかった場合は再試がある。

再試で受けた科目で合格点に達しないものが1つでもあればその時点で留年が決まる。少なくとも私の大学ではそうだった。

 

このせいで、2年生を3回目とか、4年生を2回目とかそういう人がザラにいた。

毎年のように学年のメンバーが数名変わる。数十名の時もあるが。。

卒業試験と言う闇の帝王

 

6年間を無事終え国家試験を受けるぞ!!となる前に卒業試験と言うものがある。

 

コイツが曲者だ。

卒業試験とは、卒業するための試験だ。

怖い話が、これに受からないと卒業が出来ない。

 

まるで、子宮を目指す精子のごとく、難関に挑む。

そして、これに受かれば晴れてというか、まだ晴れてもないが国家試験を受けることが出来る。

 

最後にやっと国家試験

 

国家試験もざっくり8時間が2日連続で続くテストだ。

 

そして国家試験も合格率は今は60~70%台ほどなので、ここでもある程度の数の人が国家試験を合格することが出来ない。

 

卒業試験、国家試験に落ちたら

 

卒業試験に落ちて、大学を卒業できなかったものは大学に残って勉強して来年の試験を目指すが、国家試験に落ちて大学もすでに卒業している人は、予備校などに通って勉強するしかない。

 

予備校も夏期講習だなんだのも入れれば、年間でも200万円くらいは平気でかかる。

 

なんでこんなに厳しいシステムなのかと言うと、おそらく薬剤師の国家試験の仕組みにも問題がある。

 

全科目である一定の点数以上取らないといけないとかの基準がある。

すなわち捨て科目は作れないということだ。

 

苦手科目は嫌でも克服しないといけない。

だからこそ、一科目でも単位を落とせば留年になる。

 

大学の国家試験の合格率を上げるためにも、合格しなさそうな人は卒業させずに国家試験を受けさせないような状況になっている。

 

 

 だらだら説明が長くなったが、6年制の薬剤師で6年で資格を取ることができる人はおそらく半数いるかいないかというとこだ。

 

それで、学費も授業料だけで毎年200万円以上もかかると考えたら薬剤師の給料は決して高いとは言えない。むしろ私は安いとすら思える。

 

物事は表面のきれいな部分だけで見てはいけない。