自分とは少し違った人柄を演じている人が存在している。それは予想の少し上をいくかもしれない。
私「話しかけるとすごく愛想が悪い人っていますよね。なんか損をしていると思うんですが、愛想を悪くするのって、格好つけてる以外に意味はあるんですか?」
大賢者
『愛想が悪いのはもしかしたら特定の相手にだけかもしれないよ。
それか、たまたま嫌な事があって、明るく振る舞えないのかもしれない。
もしくはその人が偽悪者って場合もある。』
私「偽悪者?偽善者じゃなくてですか?」
大賢者
『そう、偽悪者だよ。
例えば私の知り合いの中には、ものすごく愛想が悪い人がいる。元々は、すごく優しくていい人だったけど、誰にでも優しくし過ぎたために、その優しさを他人に利用され始めた。それが嫌で人に優しくするのをやめた人。他には、チームで何かをする時に、自分が適役になればチームがまとまるって言って悪役を敢えて演じている人もいる。こういう人は社長さんとかでたまに見るけどね。』
私「そういう人もいるんですね。一見態度が悪い人を見るとただ単に悪い人って決めつけている部分が自分にはありました。」
大賢者
『偽善者のことは知っているって言ったけど、実は偽善か偽悪かなんてわかっているのは本当に氷山の一角なんだよ。
私の知り合いにすごく仕事が速い男の人がいる。職場に血圧とか血糖とかの薬飲んでて全然動かない太ったおばさんがいるんだけど、その男の人はおばさんの仕事をできる限りやってくれるんだ。動くのが面倒なおばさんからするとすごく有難くていい人のように見えるよね?
でも、その人が仕事を速くやるのは、おばさんの動く量を減らして活動量を落として飲む薬の量を増やそうとしているんだ。お互いの利害が一致してれば問題ないけど、その真実を聞くと一気に悪い人の様な気がするよね?
見る方面によっていい人か悪い人かって言うのは変わるんだ。』
私「人って心の中は分からないものですね。本当の自分はどっちなんだろうって見つめなおすのもいいですね」
大賢者
『そうだね、自分自身が思う自分と周りから見える自分には相違があるかもしれないからね。
人は見かけではないっていうのはすごく奥が深い話だよね。
話しの内容が理解できたら思考訓練7に行こうか。』