108話 正直者は自己中です。嘘をついた方がいいこともある?

正直に生きている人って素敵に感じるかもしれないが、適度に嘘をついている人の方がいい人である。

 

正直に生きている人は、「自分は正直に生きているからいいんだ。」と思って自己中心的に相手を気遣えていないこともある。

 

この内容は、意見がかなり分かれると思うので私の主観で書いていきます。

 

 私は、友人・知人によく本を貸します。

その人に適した本を選んで図書館から借りてきたり、買ってきたりして貸すこともある。

 

 物を貸す人の心理はそれを有意義に使ってほしい。

 という前提があって貸していることを頭に入れておいてほしい。使わないでほしいというものを貸すという人がいれば、それはどこか頭に問題がある。

 

 本を貸して帰ってくるときに、

①何も言わずに返す人

②返す時に感想をいって返してくれる人

③「ごめん、忙しくて読めなかった。」と言って返す人

④返さない人

 

に大きく分けられるが、実はこの③番の読めなかった。と言う人はとても惜しい人だ。

 

 貸した側が基本的に求めている答えは、読んでどこの部分が良かったか、を知りたくて貸している。

本にしても何にしても、貸してその人に変化が現れることを求めて貸している。

 

本を貸してもらって、読まなかったというのは、もはや無駄過ぎる手間をかけた伝書鳩と同じで、なんの生産性もない。

 

 貸した相手が、何を学んだかの意見を求めているなら、「この部分が良かった。」と目次の一コマでも言ってあげると、「何か得たものがあったか。」と思い満足される。

 

相手の気持ちを理解するということは非常に大事なことだ。

 

そのためには嘘をついた方がいいこともある。

 

嘘をつかないで、正直を貫くのは、良くも悪くも自己中心的に生きているということだ。

正直に生きている自分は正しいという心理があるのかもしれない。