112話 無意識のうちに見返りを求める心理に気づいた。

 私は自分の働くお店で「ご自由にお取り下さいBOX」を置いている。

仕事中に出た、不要だけど欲しい人がいれば使える物や、日常生活で要らなくなった小物を入れている。

 

仲の良いお客に持って行かれても何も思わないが、たまに感じの悪いお客さんや、面倒をかけてくる人に持って行かれると、何か嫌だな。という感情が沸き起こる。

 

これは自分が無意識のうちに見返りを求めていることに近い感情が眠っているということだろう。

 

自分が与えた物に対してのリターンがマイナスになった時に負の感情が出てくる。

 

これはもしかしたら、見返りがどうこうの話ではなく相手への不満の感情が出ているだけなのかもしれないが、タダであげてもいいと言うものを持って行かれて府の感情が出るのは見返り感情があるからだろう。

 

人助けをしても、ありがとうと言われたりしなかったり、大したお礼を貰えないと、

「なんだコイツ」と思うことがあるのではないだろうか?

 

それは相手のために助けたのではなく、助けた時の自分に陶酔したいという気持ちからなのかもしれない。

 

見返りを求めないということはとても難しいことだろう。

だからこそ、修業がいるか、ある種の才能の様な気持ちがないとできない。

 

 しかし、不思議と見返りを求めない人にお金が集まってくる。

 

利己的ではなく相手の利益を重視して行動ができる人に信頼が集まり、結果としてお金が集まってくるのは、世の流れ的に正しい計算式なのかもしれない。